予防投与(Prophylaxis)
予防投与(Prophylaxis)とは
予防投与は日常の出血を防ぐのに十分なレベルの第VIII因子を血液中に維持するために凝固因子を計画的に投与する方法です。1994年、米国のThe Medical and Scientific Advisory Council of the National Hemophilia Foundation(MASAC)は予防投与が小児の重症血友病患者さまにとって最善の治療法であるとして推奨しています。出血を予防するために予防的に投与を行います。
一次的予防投与は計画的に定期的に投与を行う方法です。MASACは医師が子供の出血の傾向を評価し、1才から2才の間で始めるのが望ましいとしています。
二次的予防投与はより長期間にわたります。一時的あるいは断続的な因子の投与を行います。例えば、運動、外科手術や抜歯のような医療行為の前、あるいはリハビリテーション療法のような治療の継続中に予防的に第VIII因子を投与します。 またセカンダリー予防投与は、すでに関節の損傷を経験したお子さんに対してそれ以上関節に損傷を受けないように投与することもあります。