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消化管出血/頸部出血・気道出血〜出血時補充療法(出血の種類と初期投与量)

消化管出血/頸部出血・気道出血【目次】


消化管出血

消化管出血

消化管出血の症状:吐血、黒色吐物、血便、黒色便
消化管(胃、腸)からの出血。短時間に大量出血をする場合がある。出血してから吐血、下血するまで時間がかかることもある。しばしば致命的となるので迅速な対応(病院連絡と補充療法)が必要。

初回投与量の目安:
体重×40〜50単位(血友病A)
体重×80〜100単位(血友病B)

以後の治療は病院で行う

消化管出血とは胃や腸からの出血です。吐いたものや便の中に血が混じります。

出血してからすぐの場合は真っ赤な血液が出ますが、時間が経つと血液は黒いかたまりになって出ます。ですから、吐いたものに黒いかたまりが混じっていたり、黒い便が出たらこれも胃腸の出血の兆候と言えます。コーヒーの黒いカスのようなものを嘔吐したり、便に混じったときは、出血しているのではないかと考えます。

場合によっては短時間の間にたくさん出血する場合があり、出血多量で命にかかわることもあります。消化管出血の難しい点は、今出血してもそれが便に出るのは何日か後となることもあり、症状を発見するのに時間がかかることもあることです。

消化管出血は輸注をして血を止める治療と、その出血の原因(たとえば胃潰瘍など)の治療の両方が必要になります。

初回投与量の目安は、血友病Aの方は体重×40〜50単位、血友病Bの方は体重×80〜100単位です。

以後の治療は病院で行いますので、すぐに受診してください。

頸部出血・気道出血

頸部出血・気道出血

頸部出血・気道出血の症状:喉周囲の腫れ(頸部出血)、血痰(気道出血)
喉の周り(頸部)、喉の奥(気道)の出血。血腫や血痰によって、気道(空気の通り道)がふさがれると、呼吸困難を来す。場合によって致命的となるので迅速な対応(病院連絡と補充療法)が必要。

初回投与量の目安:
体重×40〜50単位(血友病A)
体重×80〜100単位(血友病B)
以後の治療は病院で行う

頸部の皮下出血は、腫れがひどいと気道(空気の通り道)や首の動脈を圧迫することがあります。これによって呼吸が困難になると命にかかわるときもあります。一方、喉の奥からの出血は血液が気道から肺へ流れ込み、咳と共に血痰が出ます。こちらも重症の場合は呼吸が困難になり、命にかかわります。

したがって、これらの出血はできる限り早く止血する必要があります。

初回投与量の目安は、血友病Aの方は体重×40〜50単位、血友病Bの方は体重×80〜100単位です。

腫れがひどい場合、血痰が多い場合、呼吸が苦しい場合は病院での治療が必要ですので、すぐに受診してください。

参考:
血友病基礎講座(兵庫医科大学 日笠 聡)

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