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出血ゼロ制限ゼロを目指して

筋肉内出血/腸腰筋出血〜出血時補充療法(出血の種類と初期投与量)

筋肉内出血

筋肉内出血

筋肉内出血の症状:痛み、発熱、腫脹(しゅちょう)
打撲、スポーツ、無理な姿勢での運動などが原因となる。出血付近にある筋肉、神経、血管を圧迫し後遺症を残す場合もある。大きな筋肉では大量出血をきたす場合がある。

初回投与量の目安:
・前兆・初期の場合
体重×10〜20単位(血友病A)
体重×20〜40単位(血友病B)
・重症の場合:
体重×20〜40単位(血友病A)
体重×40〜80単位(血友病B)
症状に応じて1日〜3日
連続投与量の目安:
体重×10〜40単位(血友病A)
体重×20〜80単位(血友病B)
出血症状消失まで

筋肉の出血は、筋肉を覆っている筋膜と筋肉の間、あるいは筋肉の中に出血します。出血してできた血腫は筋肉を圧迫しますので、筋肉を動かすと痛いし、出血量が多ければ腫れてきます。

筋肉内出血で注意が必要な点は、筋肉自体はもちろんですが、筋肉の周りにある神経や血管を圧迫してしまう可能性があることです。筋肉自体の圧迫が続くと、筋肉に引きつりができて筋肉の長さが変わるので、関節自体に障害がなくても関節が曲がりにくくなります。神経を圧迫するとその神経にマヒが起こることもありますし、血管を抑えるとその先に血が流れず、手や足の先の血行障害をおこすことも時々あります。これらが長期間続けば後遺症が残ることがあります。

関節内出血では関節の中が狭いので出血の量が問題になることは少ないのですが、お尻の筋肉やふともも、肩の筋肉は比較的大きい筋ですので、そこに出血すると出血の量も問題になります。あまり出血量が多いと貧血になることもあります。

初回投与量の目安は、症状が前兆のみ、出血初期の場合、血友病Aの方は体重×10〜20単位、血友病Bの方は体重×20〜40単位です。

重症の出血の場合、血友病Aの方は体重×20〜40単位、血友病Bの方は体重×40〜80単位です。

連続投与量の目安は、症状に応じて、血友病Aの方は体重×10〜40単位、血友病Bの方は体重×20〜80単位で、出血症状消失まで継続します。

腸腰筋出血

腸腰筋出血

腸腰筋出血の症状:股関節〜下腹部の痛み
大腿の伸展が出来ない

スポーツ、無理な姿勢での運動などが原因となる。出血付近にある神経を圧迫し下肢に神経障害(知覚麻痺、しびれ)をきたす場合もある。大量出血となる場合がある。

初回投与量の目安:
体重×40〜50単位(血友病A)
体重×80〜100単位(血友病B)
以後の治療は入院で行う

腰の骨とふとももの骨の間に腸腰筋(ちょうようきん)と呼ばれる大きな筋肉があります。ここの出血は、股関節〜下腹部の痛み、足を伸ばせないなどの症状があり、出血付近にある神経を圧迫し、下肢に神経障害(知覚麻痺、しびれ)をきたす場合もあります。また筋肉が大きいため大量出血となる場合があります。

初回投与量の目安は、血友病Aの方は体重×40〜50単位、血友病Bの方は体重×80〜100単位で、原則として入院で治療します。

参考:
血友病基礎講座(兵庫医科大学 日笠 聡)

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