訪問看護(介護保険/医療保険)

制度の概要

病気や障害で医療的なケアが必要な方が、住み慣れた場所で自分らしい療養生活を送れるように、医師の指示に基づき看護師などが利用者の居宅を訪問して、健康チェック、療養上の世話または必要な診療の補助を行うサービスです。
血友病の患者さんの療養生活支援のためにも利用できるサービスです。訪問看護は上手に利用すれば、その人の生活特性に合わせたケアを在宅で提供してもらうことが可能になります。血友病の場合は医療保険でも介護保険でも訪問看護の利用料に先天性血液凝固因子障害等治療研究事業が利用できますので、自己負担はありません。医療保険の場合には交通費が別途必要です。

訪問看護でできること

血友病の患者さんの場合、在宅での自己注射の手伝い、リハビリをしてもらうといったことが可能です。ほかにも入浴や食事、排泄の介助、健康状態の管理や療養上のアドバイス、呼吸器や在宅酸素、点滴などの管理もお願いすることができます。

訪問看護の利用方法

医療保険、介護保険のどちらでサービスを受ける場合も主治医の指示書が必要です。介護保険を使って訪問看護を利用する場合は、担当のケアマネージャーに手配してもらうことが可能です。医療保険利用の場合は医療機関に相談するか自分で事業所を探して交渉することになります。訪問してくれる事業所が見つかれば契約をし、病院から「訪問看護指示書」を発行してもらって訪問が開始します。

介護保険を使うか、医療保険を使うか

65歳以上、もしくは40歳以上65歳未満で国の定めた病気のある方は介護保険を利用します。それ以外の方や、65歳未満で生活保護を受給している方、がん末期等厚生労働大臣が定める疾病等の場合などは、医療保険を使うことになります。

  • ①介護保険を利用する場合:担当のケアマネージャーに訪問看護を手配してもらうことが可能です。
  • ②医療保険を利用する場合:医療機関に相談するか、自分で事業所を探して交渉します。訪問してくれる事業所が見つかった場合は契約をして、病院から「訪問看護指示書」を発行してもらいます。

詳しくは利用する訪問看護ステーションや病院のMSW(医療ソーシャルワーカー)などに相談してみましょう。

医療保険で訪問看護を利用する場合

年齢に係りなく訪問看護がご利用いただけます。ご利用を希望する際には、かかりつけ医にご相談ください。訪問看護ステーションでは、かかりつけ医が交付した「訪問看護指示書」に基づき、必要なサービスを提供します。

医療保険で訪問看護を利用する場合の流れ

出典:全国訪問看護事業協会(2023年1月現在)
https://www.zenhokan.or.jp/

介護保険で訪問看護を利用する場合