
小学校の学年が上がるにつれ、「注射をすること」に強く疑問を持つように(B君)

小さい頃から病院に通って注射をしてもらっていたので、何となく、やらなければいけないものだと思っていました。だんだんと、「どうして僕だけ注射しなければだめなの」という気持ちが強くなってきて、小学校4年生ぐらいの時には、お母さんに注射されるたびに、「どうして?」「どうして?」と聞いていました。
そうした時に、先生から「血友病であること」や「血をとめるための凝固因子が不足しているので、それを補う治療が必要なこと」などを丁寧に教えてもらいました。
すぐには納得できませんでしたが、何日かしたら、「やっぱり、注射はやらなきゃだめなんだ」と思うようになりました。
4年生からクラブ活動で野球を。運動会や修学旅行も楽しく参加(B君)
小学校に入ってからは、運動量が増えるということで、定期補充療法は週3回になりました。それ以外に、運動会や野球大会などのイベントがある時は、あらかじめ予備的補充療法を行っています。また、体をどこかにぶつけたりした時も、すぐに予備的補充療法をしています。必要があれば、予備的補充療法をした上で病院を受診しています。
先生は、「定期補充療法と予備的補充療法をきちんと行っていれば、何をやっても大丈夫」と言ってくれたので、小学校4年生からクラブ活動で野球を始めました。また、野球の練習がない冬場はバレーボールをやっています。他にも、野球の練習と重なるので今はやめてしまいましたが、水泳をやっていたこともあります。
運動会では、100メートルリレー、1000メートル持久走、クラス対抗リレー、綱引きなどを楽しみました。修学旅行も、クラスのお友達6〜7人で班をつくり、自分たちで計画した旅程で観光を楽しみました。
- 患者さんとご家族へのインタビュー
- 息子・中川勇氣さん(会社員)と母・中川美樹さん(主婦)
手術や登校拒否の経験を乗り越え、
充実した日々を送っています。 - 田中三穂さん(主婦)
私が「血友病の息子の母親」
という事実を受け入れるまで。 - 村村陽さん(看護師)
仕事もプライベートも、
思いきり楽しんで生きる - 江端隆寿さん(歯科医)
チャレンジするのは自由
やらないより、やってみてから学べばいい - 武山ユウジさんと寺本ユウスケさん(大学生)
大切な友達との出会い
ともに看護師を目指そうと決めた - 鈴木幸一さん
(デジタルコンテンツクリエイター)
大事なのは自分を信じ好きに生きていくこと - 梅原昌宏さん(薬剤師)
MBAを取得して、
いろいろなコトにチャレンジ - 野崎暢仁さん(臨床工学技士)
医療現場での仕事はハード、
でも普通のことはしたくなかった