(国内)血友病医療施設(病院)

愛媛大学医学部附属病院 血液内科/小児科

【多職種で構成された血友病診療チーム】 当院の血友病診療は、血液内科医師、小児科医師、外来看護師(内科、小児科)、薬剤師、臨床心理士を中心に、整形外科、リハビリテーション部門(理学療法士)、歯科(歯科医、歯科衛生士)、その他の診療科・部門が連携し関わっています。現在、当施設では小児から大人まで30―50名の血友病患者さんが通院されています。

【血友病診療に対する取り組み】 愛媛県では、定期的な血友病治療の評価と血友病専門医から患者さんに最新情報を適切に届ける目的で、2016年より当院を中心に愛媛県血友病診療連携を立ち上げました。現在、15病院の血友病診療施設が参加しています。通常は自宅の近くの診療所、病院で診療、治療を行っていただきますが、年に1回、当院を受診してもらいます。内科、小児科、整形外科、リハビリテーション部門、歯科を受診し、出血や関節の状態を評価すると共に、看護師、臨床心理士と面談することで精神的・身体的・社会的課題を明らかにし、個別の課題の解消に努めています。 また、年に1回ですが、愛媛県で血友病診療にあたっている医療スタッフが一同に集まり、情報交換を行っています。

【患者さんのライフイベントに合わせて】 患者さんが日常生活を過ごしていく中で患者さん自身を取り巻く環境は変化していきます。小児の患者さんは成長とともに活動量が増え、また成人の患者さんも仕事や日常生活によってその活動量は異なります。定期的な外来受診時に、出血や関節痛など患者さんの身体の状態確認はもちろんのこと、生活スタイルに変化がないかなど輸注記録を参考にお話しさせてもらっています。 また、困ったことや悩みがあれば、患者さん、ご家族との面談に十分な時間をとって、これまでの事例や経験などを踏まえて医師、看護師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーがアドバイスを行っています。現在では、血友病患者さんは適切な治療を受ければ、健康な人と変わらない日常生活を送ることができるようになってきています。何よりも大切なことは、患者さんとそのご家族に健やかな日々を送っていただくことです。

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問い合わせ先
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〒791-0295
愛媛県東温市志津川454
愛媛大学医学部附属病院 血液内科
山之内 純
TEL:089-964-5111(代表)
■血友病診療連携地域中核病院(日本血栓止血学会)

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