お子さんが成長したら…?(周囲への告白と保険のしくみ)

告白のタイミング

"恋人にいつ言うか"これは、青年が集まると必ずと言っていいほど話題になります。入院、事故や出血などの出来事がきっかけになることもありますが、告白までの期間としては大体、数ヶ月から1年あたりがもっとも多いようです。しかし、これは友人、知人でいた期間によっても差があり、長く友人、知人でいれば、交際開始から比較的早い時期に言いますし、知り合ってすぐに交際が始まった方は自分を分かってもらう時間をある程度必要とします。ただし交際後数週間で言った方もいますし、長く付き合ったせいで、かえって何年も言えずに過ごした方もいます。人それぞれです。いずれにしても皆さんの中で、このパートナーと人生を一緒に送りたいとの強い想いがなければ、言えるのではありませんし、パートナーにとってもその想いがなければ、病気を受け入れることはできないでしょう。

告白の中身

"何をどう言うか"を考える上では、それまで相手にどのような姿を普段、見せていたのかがポイントになります。他の方と全く変わらない姿しか見せていなければ、相手は当然、予期していません。したがって「言わなくてはいけないことがある」というような正面から切り出す形にならざるを得ないでしょう。また足が悪いとか、体が弱いといった印象を持たれていれば、「○○のことなんだけど」という話でも納得してくれるかもしれません。ただ、恋人に弱さを見せたくない気持ちは誰にでもあるものですから、体が悪いところをわざわざ見せるようなことはしにくいものです。しかし好きな人のことですから、パートナーの方は結構、気づいている場合も少なくありません。一度に伝えるか、小出しにするかは別にして、ごまかしのない、真摯な態度が告白には大切でしょう。

なお、中身については"血が止まりにくい血友病であること"、"製剤輸注という対処法があること"、"伴性劣性遺伝であること"、"自分の現在の身体状況"が主な伝達事項になっているようです。まずはご自身で一所懸命、考えてみてください。なお、一人で煮詰まることもあるでしょう。そんな時は医師やスタッフに相談、追加説明などの支援をお願いしてはいかがでしょうか。

【青年期】職場で
知っておきたい保険のしくみ

「医療保険」(通称「健康保険」)には、会社勤めの方やその家族を対象とした被用者保険と、それ以外の方を対象とした国民健康保険があります。この保険の種類は、運営主体によって細かく分けられています。
皆さんが病院にかかると、治療内容によって点数がつけられ、その総額が1点10円で計算されます。皆さんはそのうち保険で決められた何割かを自己負担として病院の窓口で支払うことになります。血友病の方は、様々な医療費助成を利用しておられるので、医療費の負担がない方が多いと思いますが、それらの助成制度は健康保険の自己負担部分をカバーしていることになります。
保険を使ったら、病名が職場にわかってしまうか不安な方がいるかと思いますが、それは加入している保険によって違います。医療費はレセプトと呼ばれる診療報酬明細書によって、それぞれの健康保険に請求されます。その明細書には病名が記載されますので、それが届く先には病名がわかることになります。
ゆえに、加入している保険が国や市町村が運営しているものであれば、病名が職場にわかることはありませんが、組合管掌(運営)の健康保険や一部の共済保険は、それ自体が企業等の一組織なので、広い意味では「職場にわかる」ことになります。
ただし、あくまで「健康保険組合」にわかるのであって、あなたの部署や直属の上司に通知されるわけではありません。最近ではプライバシーに十分な配慮をしているところが多いので、ほとんど心配はいらないでしょう。
なお、医療費助成があっても、健康保険は必要です。
医療費助成制度は保険診療医療費の自己負担部分をカバーするものですので、健康保険があることが前提になります。

参考:
Friends「恋をしよう」編、「仕事に行こう」編(小島賢一)(バクスター)