冊子「Friends」

【体験談】血友病のいろんな「職場・仕事」〜就職活動

就職戦線は厳しい

就職活動
職安に行ってもほとんど仕事はない。免許もないから家の近所でないと通えないし、昼間、定時で働ける正社員がいいんだけれど、うちの近所にはない。年齢も年齢だからアルバイトでは嫌だ。

就職活動
僕の場合、長い電車通勤は難しいし、全国的な転勤や転居の多い仕事、たとえば国家公務員とか、銀行員なんかは無理かなと対象外としました。また現場中心や外回り仕事も難しいので、一応、避けることにしました。

就職活動
専門学校に長く通学していて足を悪くしたことがあったので、地元で探そうとしたが、地方には希望する仕事はない。簿記試験を受けて簿記一級がとれたら、何かあるだろうと思って勉強しているが、これもなかなか先に進めない。

就職活動
アルバイトは不安定だし、将来性もないから絶対に正社員がいい。しかし仕事はなかなかない。探しているうちに何年もたってしまった。太ったのでやせて出血を減らしてから、もう一度探したい。

就職活動
情報関係の資格を大学にいるうちに取得している。血友病がどうとかいう以前に就職戦線が厳しいから。

就職活動
大学の保健センターに病気のことを言ってあるので、学校で就職用の健康診断書を発行してもらおうとすると、そのことを書かざるを得ないと言われた。病院で相談して「関節炎」という症状を記載した診断書を作ってもらった。

就職活動
病気には関係なくリストラにあって、求職中。デスクワークがいいんだけど、なかなかない。ハローワークで身障者枠も見たけど、地元にはない。手帳を持っている人向けの説明会に行ったが、交代制勤務やサービス業ばかりだった。

就職活動
面接のとき、“何か質問は”と訊かれて「難病のボランティアをしたことがあるのですが、御社では難病があった場合には入社できるのですか?」と尋ねてみた。2社は障害枠で入社して欲しいと返事、5〜6社は難病は関係ないとの返事だった。ごまかそうという顔つきではなかったので、本当だと信じたいが、自分の病気を告白して受けたわけではないので、分からない。

就職活動
歩き方をみれば、膝が悪いのはすぐに分かってしまうので、その説明に苦労した。だいたい若い頃に骨折して、変形してしまったと説明していた。

研修
三月半ばから合宿研修、続いて集合研修が入社式まで続く、そこが心配。一応、仮採用期間の間は病院から製剤をもらわなくても済むように、自宅に在庫は作ってあるが、今は卒業試験に合格することと研修が無事に済むことを祈るのみ。

就職活動
最初に自分のやりたいことありきです。迷ったときの判断基準として会社がどれだけ寛容そうかというイメージを従業員の雰囲気、会社の規模などから客観的に判断してみるのも重要かもしれません。これは難しいんですけどね。なお、私の勤務先は規模が大きく、相当恵まれている方だと思います。そういう勤務先会社の規模・上場の有無・業種なども基準になるでしょう。一般的には会社の規模が大きいほど病気のことなどわかりにくくなります。但し、アットホームさに欠ける傾向がありますが(笑)。

就職活動
CG(コンピュータグラフィックス)の勉強をしたが、その関係の仕事はなかった。長く歩くとすぐに足が痛くなるので、毎日、働くことに自信が持てない。何とかしなくてはと思っているが、なかなか良い仕事が見つからない。

就職活動
身障者の就職相談会に行ってみたが、30社で話をして、4社で返事保留されただけで内定は出ていない。今は厳しい。

就職活動
病気のことを言って入社試験を受けたら、二社で落とされた。三社目に黙っていたら合格した。だから仕事場では健康だと思われている。せいぜい足が少し悪いぐらい。もちろん医療券の関係で健康保険組合は知っているけど、現場に何か情報が漏れたこともない。

就職活動
就職の時は言う必要もなかったから、言わなかったし、入社後も健康保険組合との医療券申請のやり取りだけで、問題はなかった。自分が入院した時には、同僚や上司がお見舞いに来るので、別な疾患名や症状を言ってすませた。

就職活動
元々病気のことは言って就職していますし、人事の方は当時通っていた病院の先生のところにも最終的にはヒアリングに行ってくれました。今は上司にも全て真実を話しており、理解してもらっています。多少のハンデがあっても頑張っていればやれば見ている人は見てくれており、やる気を買ってくれる会社であれば採用されるのではないかと思います。ただ、老舗の会社、金融系ではバブル期であっても病気のことを言ったとたんに急にハードルが高くなった印象です。

参考:
Friends「仕事に行こう」編(小島賢一)(バクスター)