冊子「Friends」

【体験談】血友病のいろんな「恋愛・結婚」〜告白のタイミング

告白のタイミング

イメージができた時
インターネットを通じて知り合った彼女(出会い系とかではないですよ)と半年間友達として付き合ってから交際。1年半の間は言わなかった。それまで自分は病気があるから一生結婚しないんだと思ってて、それまでの相手には誰一人言ったことはなかった。でも何度も会ううちに彼女との暮らしが、ふとイメージ出来た瞬間があった。その時に結婚を決断し、即、告白した。(本人)

準備万端
大学入学後から皆で遊んでいるうちに、気づいたら付き合っていたし、周囲も認めていた。卒業間際の今、“就職してお金が貯まったら結婚する”というのも自分たちにも友人にも暗黙の了解になっている。病気についても怪我が多く、足が悪いのは前から分かってもらっていたし、自分が入院なんかしているのも隠してはいなかった。意識して事前に体が弱いことは匂わせていたつもりだから、“コクる”前から何となく分かっていたはず。はっきり言ったのは1年半ほども付き合ってからかな。これだけ準備があったから、すんなり受け止めてもらったと思う。これって思い込み?(本人)

最短記録?
出会って5ヶ月ぐらいしてから病気の説明をしたんですけど、「ふ〜ん」って聞いてくれた。でも分かってなかったから平気な顔をしていたんだと思います。今まで三人ぐらいの人と付き合って話したけど、一人もひかれた(拒否的な態度を見せられた)ことはない。そう、2週間ぐらいで話したこともあったっけ。「病気については子どもの代は大丈夫で、孫の代になるかもしれない。でもその頃は治せるようになっているかもしれないし、治らなくても症状は僕ぐらいだよ」ってサラリと言う。どんなに長く付き合っても、受け入れない人は受け入れないだろうし、受け入れてくれる人は受け入れてくれる。時間じゃないと思うから、僕は早めにオープンにした方がいいと思う。(本人)

今は必要ないし
9ヶ月付き合っているが、別に言ってない。恋人とか言うよりもガールフレンドって感じだし、映画見に行ったり、カラオケに行ったり、一緒にスキーや海水浴に行ったりするぐらいだから、必要もないと思う。(本人)

様子を見て
今の恋人は付き合って半年になりますが、病気のことを何も知らない普通のお嬢さんなので、たとえばTV番組やドラマを一緒に見たときの反応や感想を聞いて考えます。これから言えないまま付き合いが長くなると、悩むかもしれないし、病気を話してうまく行かなくなる可能性も考えたら、付き合うのは同僚やクラスメイトでない方がいいかもしれない。(本人)

別れた原因
学校時代に病気を先生に言ったら修学旅行にも連れて行ってもらえず、へんに差別されたりしたことがあった。そんなわけで2年半ほど交際した彼女はいたが、どうしても言えずにいた。結局、些細なことでけんかして別れてしまいました。今、考えると僕が病気を言えなかったことも、どこかで原因していたかもしれない。僕が頑固で意地っ張りで、臆病だからいけないのかな。(本人)

自然な雰囲気で
以前の職場で知り合った彼女とは4年間交際して、結婚しました。定期的に年休をとったり、足を少し引きずったりして、どこか悪いと思っていたみたいで、それほどは驚いた様子はありませんでした。芯はしっかりしているんだと思います。病気のことを言ったのは交際が始まって、4ヶ月ぐらいの時。確かドライブ中に「足のことなんだけどさぁ、実は足じゃなくて…」みたいな感じで話した記憶があります。それから時々病院にも一緒に来るようになって、病気への理解も進み、そのへんのトラブルはありませんでした。はじめから結婚を意識して交際していたわけではないのですが、交際が続くうちに、自分も相手も周囲も自然にそうなるもんだみたいな雰囲気になっていました。ただ彼女の親には病気のことは言ってませんし、今のところ言うつもりも二人ともありません。(本人)

問い詰められて
いつか言うつもりで、実際に言ったのは付き合って半年後です。役所から来た申請書類を見つかって、「それ?何」って訊かれたのがきっかけでした。すぐには言えなくて、食事に出かけてごまかそうとしたのですが、部屋に戻るとまた持ち出されて、問い詰められてしまいました。見つかって白状するまで6時間ぐらいあったでしょうか。ショックを受けた彼女はその後、暗い表情で3日間インターネットで調べまくっていたようです。その間は何も言えませんでした。しかし「一人で抱え込むよりは二人でオープンに話し合った方がよいし、有効な治療法があるのも分かった」と言ってくれて、今では私よりもむしろ“何とかなりそうだ”と楽観的に支えてくれています。(本人)

言いそびれ
大学時代から2、3年交際した人には、何か言い出せなくて黙っていた。ところが彼女の専門がたまたま医療系で、冷蔵庫の薬を見られてバレてしまい、駄目になった。自分の心の中に長く付き合っていれば分かってくれるだろうという甘い期待もあったんだけど現実は厳しかった。早くに言っておけば続いたのではないかと、当時は後悔していたが、近頃はそういうもんでもないような気がしている。やはり早く言っても受け入れない人はしないし、大丈夫な人は遅くでも分かってくれるだろう。(本人)

泥縄
職場で知り合い、半年後に言った。もっと早くに話すつもりだったが、いざ話そうと思ったら自分自身が病気について勉強不足なことに気づいて、それからスタッフにも教えてもらいながら慌てて準備をした。(本人)

分かってなかったから
風邪で熱出して彼女に看病をしてもらっていたタイミングだった。付き合って半年だったと思う。何を言ったか忘れたけど、すぐにOKしてくれた。よく知らなくて先入観がなかったのが、かえって良かったのかもしれない。風邪が治ってから病院でも説明してもらって良く分かったみたい。(本人)

スタッフから一言!
告白のタイミング

“恋人にいつ言うか”これは青年が集まると必ずと言っていいほど話題になります。入院、事故や出血などの出来事がきっかけになることもありますが、告白までの期間としては大体、数ヶ月から1年あたりがもっとも多いようです。しかし、これは友人、知人でいた期間によっても差があり、長く友人、知人でいれば、交際開始から比較的早い時期に言いますし、知り合ってすぐに交際が始まった方は自分を分かってもらう時間をある程度必要とします。ただし交際後数週間で言った方もいますし、長く付き合ったせいで、かえって何年も言えずに過ごした方もいます。人それぞれです。いずれにしても皆さんの中で、このパートナーと人生を一緒に送りたいとの強い想いがなければ、言えるものではありませんし、パートナーにとってもその想いがなければ、病気を受け入れることはできないでしょう。

参考:
Friends「恋をしよう」編(小島賢一)(バクスター)