冊子「Friends」
【血友病体験談】幼稚園に行こう〜子どもへの説明

子どもへの説明は?

体が弱いと聞かされていて、実際に他の子と同じことをしていても自分だけ痛くなるので、そんなものだと思って、説明に疑問も持ちませんでした。(30代本人)

その頃は、別に説明は親から受けていませんでしたが、兄もそうだったので、注射を打つことも当たり前だと思っていました。(10代本人)

他の子は注射しないと知った時は不思議に思いましたが、親が禁止したのでしょうか。子ども心に、これは言ってはいけないことと、何となく感じ、病気・通院のことは誰にも言いませんでした。(20代本人)

私は「ごめんね。お母さん、あわてんぼうだから、○○ちゃんを産む時にお腹の中にかた丸くん、おいてきちゃったんだ」って言ってます。(母)

最近、弟がお兄ちゃんは怪我すると「チックン」するんだと周りの子に言ってしまって、困ってます。どうしたもんか・・・。(母)

スタッフから一言!
どう病気を説明するか

幼稚園ぐらいの子どもに病気を説明する難しさは主に二点です。ひとつは血友病をどう分かりやすく説明できるか、もうひとつは、病名などを不用意に周囲へ漏らさずにいられるかです。
説明に関しては最近、病気をアニメーションで紹介している情報サイトがありますし、様々な冊子も揃ってきています。それらを利用するか、慣れた病院スタッフから説明してもらうのがよいでしょう。もし、その説明をしっかり理解できるお子さんなら、病名を不用意に言わないように了解することも可能だと思います。
しかし、それが期待できない時はどうすればいいのでしょう。その時は症状を説明するのはいかが。例えば、「あなたはピョンピョン跳ぶと膝が痛くなりやすいの」とか、「強く曲げると足首がいつまでもチクチクしてしまうの」など、子どもが生活の中で理解しやすい表現を考えて見てください。意外に周囲の人は「関節が弱い」とか「アザが治りにくい体質とお医者さんに言われたの」程度の説明で納得してしまうことが多いものです。

参考:
  • Friends「幼稚園に行こう」編(小島賢一)