血友病インヒビターについて〜出血のときの対処方法

対処は出血の部位と程度に合わせて

対処は出血の部位と程度に合わせて
  出血の種類 症状・子どもの訴え方の例 対処の例
(バイパス製剤を投与)
1 関節内出血
(ひざ、肘、足関節、肩、股関節が多い)
はれている、熱を持っている、関節の動きが悪い。/「痛いよ、曲げられないよ」 できるだけ早く注射を行い、その日は安静に過ごす。
4〜5時間経過を観察して、はれや痛みがひかない場合は担当医へ連絡する。
2 皮下出血 あざの下にかたまりができて、さわると痛みがある。 首や顔の場合、はれが大きい場合は注射を行う。
運動障害がある場合は、注射を行い担当医へ連絡する。
3 筋肉内出血 打撲、スポーツ、重いものを持ったあとに筋肉痛がある。
/「痛いよ、動かせないよ」
できるだけ早く注射を行い、担当医へ連絡する。
4 鼻出血 かぜ、鼻炎、打撲、鼻ほじりなどによる出血。 圧迫して様子を見て、出血が長く続く場合は注射を行う。
出血が止まらない場合は担当医へ連絡する。
5 口腔内・歯肉出血 歯ブラシや歯で歯肉や粘膜を傷つけたことによる出血、自然抜歯。 様子を見て、症状が強い場合は注射を行い、処方されている場合は抗プラスミン薬(トラネキサム酸)などを服用する。
出血が止まらない場合は担当医へ連絡する。
6 血尿(腎出血) 腹痛、腰部違和感、尿が赤くなる。 できるだけ早く注射を行い、その日は安静に過ごす。
出血が止まらない場合は担当医へ連絡して受診する。
7 腸腰筋出血 ふとももの付け根に激しい痛みがあり、足が伸ばせない。 できるだけ早く注射を行い、担当医へ連絡する。
8 消化管出血 吐いたものに血や黒いものが混じる。
便に血が混じる(黒いどろどろしたタール便)。
必ず担当医に連絡し指示を受けてから注射を行い、受診する。
9 頭蓋内出血 頭痛、嘔気・嘔吐、意識障害、運動麻痺、けいれんなど。 至急、担当医に連絡し指示を受けてから注射を行い、受診する。

参考:
血友病インヒビターといわれたら(嶋 緑倫)